あすみ研究所「環境共生の広場」
あすみ研究所「環境共生の広場」

  PDFファイル 年/月/日
2 シアノバクテリア AS-502 191KB 2005/04/19
1 生命の誕生と環境共生(1) AS-501 210KB 2004/11/28


広場の開設に当たり、Promoter 山田豊作から抱負を述べます。

すーちゃん 「環境共生」は、「地球環境問題」克服の理想です。

 「環境」とか「循環」という言葉については誤解する人は少ない。 が、「共生」という言葉には、人によって必ずしもその意味は定まっていない。

 われわれは、この「環境共生」の「共生」にまず注目し、生物学的に「異なる種類の生物個体が位置的・生理的に密接な関係を保って生活している現象」と定義(*1)される「共生(symbiosis)」について、その「論理的」側面に注目し、その「論理性」について考えたい。

 生物学では、「共生」はまず「共棲(co-habitation)」として、鰐と鰐鳥とか、豆と根瘤菌とか、その関係が観察され、生命の「相互作用(reciprocal interaction)」を通して、「相利共生(mutualism)」を安定的に成立させていることとされてきた。
 この「共生」という言葉に、生物学的な特別の「意味」を認め、注目されるようになったのは比較的新しい。まず生態学的には「自然界では何故これだけ多くの生物種が棲めるのか」が課題であった。そこで生命を個体ではなく、生態学的に「多数」で観察することにより、2種の場合「競争的排除」が起こるが、3種になると全てが共存すること等が観察され、「共生」が注目され、「地球共生系」が研究された。(*2)

 「なろう」とする生命達は、「共になろう」とするもの同士、各々「生きよう」としながら、「共に生きる」ことの利益に遭遇する。「共生」の利益に遭遇した生命達が、「共に生きよう」とすることで、生命の「共シンカ(進化)」が進んだ(*3)。生態系は「共生」による共進化と平行に、多様化した。

しろーくん 生命は「他の生命」と向き合い、共に「なろう」とする生命同士であるが故に、波及効果や相乗効果をも実現する。経験を記憶し、長い時間をかけて法則化して身に付け、成功したものだけが、その「共生」する利益を拡大し、豊かな「地球環境」を形成し、自らをも豊かに「共進化」し、多様な「種」を形成してきたのである。

(*1) JIS K 3610-1992 「生体工学用語 生態科学部門1116」 p.2日本規格協会
(*2) 川那部浩哉1996年「生物界における共生と多様性」p.10-11、21-22 人文書院
(*3) 志村史夫 2002年「こわくない物理学(the physics for philosophy)」p.175-179 新潮社

広場のPromoter:山田豊作  (AS-1055)


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